おひとり様でもいいじゃない-孤独のススメ- -真があって運の尽き-

百科事典全26巻読破のビブリオマニア・麻理の心の琴線に触れたセンス・オブ・ワンダー(コラム&日記)
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真があって運の尽き

おひとり様でもいいじゃない-孤独のススメ-

【カテゴリ:管理人の頭の中】 | |
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読者のAさんから「小学生の息子は麻理さんと同じです。いじめで無視されているわけでもなく本人も気にしていないのですが、いつも独りで友だちがいないみたいなんです」というお便りを頂きました。

心配しなくても大丈夫ですよ、お母さん。メールを読んで2つの事を思い出しました。

ある時家の近くの幼稚園の砂場で、男の子がひとりでトンネルを掘っているのを見かけました。目をきらきらさせて、一心不乱に砂をかき分けていました。きっと彼の頭の中では機関車がモクモクと煙を吐きながら走っているのでしょう。

すると保母さんがやってきて、「ひとりで遊んでいないで、あっちでお友だちと遊びましょう」と手を引いてその子を連れて行ってしまいました。彼は少し悲しそうな顔で砂場を振り返っていました。

もう一つ思い出したのが「おひとり様向上委員会」。「一人の時間も楽しく豊かに過ごせる大人の女性」を目指すという団体です。ここはディナー付きのセミナーなどイベントも行っているんですが、「一人だと気後れするから」と、女友だちと申し込む人がいると聞きました。そもそも委員会という団体に入会した時点で、趣旨と矛盾してるような……。

砂場の男の子も、おひとり様のイベントに友だちと申し込む女子も、なんか悲しいなあ。一人でいたいのに無理矢理みんなと一緒に行動させられたり、友だちとわいわいやりたい人が我慢して一人でいるのは辛かろうと思います。

「一人でポツン派」と「みんなでワイワイ派」もどっちが偉いとか偉くないとか、良いとか悪いとかはありません。単に適性の問題です。

ワイワイ派はチームワークが重視される仕事やスポーツに向いているし、ポツン派は学問、研究、個人競技、芸術などの分野に適性があります。和を尊ぶ日本では仲間と上手くやっていく能力が必要とされますが、ワイワイ派もポツン派もどちらも社会にとって必要な人材です。

問題は自分の適正と全く合っていないことを無理矢理やらされることです。だって楽しくないでしょう。日本の子どもはたくさんの友だちと仲良くやっていくワイワイ派の能力と、自分一人で黙々と勉強に取り組むポツン派の能力、どちらの能力も要求されるので大変だなあと思います。子どもは辛いよ。

レオナルド・ダ・ヴィンチは「目に触れるものを観察、熟考、記憶するためには孤独が大事」と言って、ほとんど友人を作らず生涯をすごしました。彼がたくさんの友人と社交にいそしんでいたら、とてもあれだけの事は成しとげられなかったでしょう。

息子さんは友だちと遊ぶという楽しみの代わりに、一人でいることの喜びを感じているはずです。また孤独だからこそ発揮できる才能もあります。

成長の過程で「やっぱりみんなと遊ぶ方がいいや」となれば、自然に周りにとけ込んでいくでしょうし、「一人でコツコツやりたい」となれば上手く昇華できる方向に周りがサポートしていけばよいのではないでしょうか。
 
なんかえらそうなこと書いてますが、半分は私のために記事を書いてみました。【麻理】

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「Which Side Are You On?」(リンク切れ)

ある有名なウィスキーのCM。上手いなあ。くやしいほど上手い。

初出:2005年 11月 16日

再掲載:2013年12月01日

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