死を招く呪いの「九蓮宝燈(チュウレンポウトウ)」 -真があって運の尽き-

百科事典全26巻読破のビブリオマニア・麻理の心の琴線に触れたセンス・オブ・ワンダー(コラム&日記)
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真があって運の尽き

死を招く呪いの「九蓮宝燈(チュウレンポウトウ)」

【カテゴリ:センス・オブ・ワンダー】 | |
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私の父は若い頃、麻雀にはまっていた時期がありまして、私が産院で産まれたときにも、雀荘から帰ってこなかったというエピソードがあります。

母はことあるごとに子どもたちにこの話をして「麻雀は死んでもやるな。麻雀をやる人を彼氏として連れてきたら速攻で叩き出す」と言ってました。

母の言いつけを守って私自身は麻雀をやったことはないのですが、ゲームとしての麻雀はなんだか面白そうです。麻雀と聞いて思い出すのが大学の寮の壁。麻雀の役の牌の絵と「九蓮宝燈で上がっちまった。やばい。オレは死ぬ!」という文字が壁に大きく描いてありました。

麻雀好きの友人にきいてみると、これは一生に一度出るかでないかというかなり特殊な役なんだとか。1から9までの数牌がずらりと左右対称になっていて美しいため、「天衣無縫」とも呼ばれているのです。九蓮宝燈が出ると死ぬという伝説が麻雀好きの間では広く流布しているそうですよ。

出ると死ぬ上がり役! 不吉だけどなんだかワクワクするような話じゃないですか。一生に一度見られるかどうかなんて牌が並んだら心臓バクバクしそうです。調べてみると阿佐田哲也の『麻雀放浪記』の中で九蓮宝燈をツモって息絶えるというシーンがあるため有名になったようですね。

公式戦では1976年に「ミスター麻雀」と呼ばれる小島武夫プロが九蓮宝燈で上がった対局しか記録されていません。本当にめったにない役なんですね。でも小島プロは今もお元気ですからご安心を。

麻雀だけでなく囲碁にも「三劫(さんこう)」という形があり、何千、何万局に一回しか出現しないのだそうです。

死を呼び込む不吉なゲーム」という記事によるとなんでも織田信長の御前試合において日蓮宗僧侶の日海と利玄が対戦したところ、この三劫が出たそうです。その数時間後、織田信長は本能寺の変で自害します。不思議な因縁を感じます。九蓮宝燈も三劫もめったに出ない手で珍しいからこそ、なんらかの凶事の前触れと思うのかもしれませんね。

前にも書いたことがあるのですが、個人的には頭の回転が早い人は大人になってもゲームやパズルが好きな人が多いような気がします。それに社会的・経済的に成功するにはある程度ギャンブラーとしての度胸や素質が必要なのでは。

子どもが産まれても雀荘で打っていたり、破産するまでやるのはどうかと思いますが、頭脳ゲームとしてなら麻雀好きな男性もいいんじゃないでしょうか。私甘いですかね、お母さん。【麻理】

麻雀放浪記(一) 青春編 (角川文庫)麻雀放浪記(一) 青春編 (角川文庫)
阿佐田 哲也

角川グループパブリッシング 1979-09
■映画化もされている超有名ギャンブル小説。男たちの息詰まるような駆け引きは麻雀を知らない人でも楽しめる。


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「CHAOSOUP:まーじゃん」(リンク切れ)

「18,446,744,073,709,551,615回に1回くらいはアガる予定」って。人間の場合はランダムでなく狙って打つのでもう少し多く出現するかも。それにしてもこの人頭良いね。

初出:2005年 10月 3日

再掲載:2013年11月08日

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