Sense of wonder 面白がる能力 -真があって運の尽き-

百科事典全26巻読破のビブリオマニア・麻理の心の琴線に触れたセンス・オブ・ワンダー(コラム&日記)
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真があって運の尽き

Sense of wonder 面白がる能力

【カテゴリ:センス・オブ・ワンダー】 | |
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昨日物理の勉強は楽しむことが大事と書きましたね。物理だけでなくあらゆる勉強には「楽しむ」ということが必要不可欠なんです。これは科学的に説明がつくんですよ。

私たちの脳で最も大切な部分は、前頭前野(ぜんとうぜんや)です。おでこのあたりにある「前頭葉(ぜんとうよう)」という部分にあります。人間の前頭前野は脳全体の3割を占めています。人間に近いチンパンジーなどの猿はこの比率が7〜10パーセントと言われているので、人間らしさが最も表れている部分なんですね。

前頭前野はものを覚えたり、何かを考えたり、新しいものを創り出したりするときに働きます。頭の良い人というのはこの前頭前野が普通の人よりもバリバリと働く人だと言えますね。じゃあ、この前頭前野を働き者にするにはどうしたらいいのでしょう?

そう、その答えの一つが「楽しい気持ち」。前頭前野は「面白い!」という感情が生まれると俄然やる気を出すんです。「楽しい」という感情は信号の形で、辺縁系(へんえんけい)という脳の部分から前頭前野に伝わります。そして「楽しい」信号を受け取った前頭前野はフル回転してものを考えてくれるんです。

逆に「つまらない・面白くない」信号を受け取った前頭前野は働かなくなります。いやいや働かされてもいい考えが生まれないのは当たり前。全ての学習に必要なのは楽しむことなんです。

私は「センス・オブ・ワンダー」という言葉を「面白がる能力」と訳しています。

この世界には「絶対的に面白くない」なんてものはありません。面白いか面白くないかはそれを感じる人の心にあるだけです。何にでも面白がり、楽しむことができる人は優れたセンス・オブ・ワンダーの持ち主であり、すなわち脳を豊かに、上手に使うことができる人なんですね。

もちろん前頭前野が機能的に働くためには、基礎的なトレーニング――たとえば本を読んだり、計算したりということも必要ですよ。でもそれだけが重視される教育は問題です。学校の先生は子どもたちのセンス・オブ・ワンダーを上手く刺激するような授業をしてほしいものです。

それから子どもだけでなく、大人も「楽しむ」ことは大切。毎日が退屈、面白くないなんて文句ばっかり言っている人は、周りにある面白いものが見えてないだけかもしれません。

いくつになっても学ぶことはできます。新しいことを学ぶのは最高に面白い娯楽ですよ。何かに挑戦しようと思っている人はぜひ第一歩を踏み出してみましょう。【麻理】

頭をよくする本―川島隆太先生と100人の子どもたちが脳について考えてみた!頭をよくする本―川島隆太先生と100人の子どもたちが脳について考えてみた!
川島 隆太

ベストセラーズ 2004-11
■脳研究で人気の川島先生が、100人の子どもから寄せられた質問に答える。「テレビゲームって頭に良くないの?」「集中力を高めるには?」「夢ってなに?」子ども向けだが、大人にも面白い脳の入門書。


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Jacek Yerka - Realizm Magiczny. Galeria Malarstwa

ポーランド人画家・Jacek Yerkaのギャラリー。不思議な風景。

初出:2005年 5月 8日

再掲載:2013年08月03日

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