やさしいタイムマシンの作り方 -真があって運の尽き-

百科事典全26巻読破のビブリオマニア・麻理の心の琴線に触れたセンス・オブ・ワンダー(コラム&日記)
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真があって運の尽き

やさしいタイムマシンの作り方

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タイムマシンが発明されたら過去と未来、どちらに行ってみたいですか? 私なら断然未来。科学技術の進歩を見てみたいからです。

この間、「燃料いらずの宇宙航法?」という記事でブラックホールについて書きましたので、また物理ネタで一つ。

物理界のドリーマー、キップ・ソーンは、本気でタイムマシンを作ろうとしている物理学者。言うまでもなくトンデモ系学者ではありませんよ。一般相対性理論の大御所です。そんな人が真面目にタイムマシン研究をしているなんてステキですね。

彼は「ワームホール」を利用する方法を考えました。ワームホールとは何か、それは時空にぽこんと空いた穴。ちょっとブラックホールに似てますね。でもブラックホールは落っこちたら落ちっぱなしですが、ワームホールはどこか別の穴にトンネルのように通じているんです。

勘の良いあなたは気づきましたね。これSFに出てくる「ワープ」なんです。穴におっこちたらすぐに別の場所に出てくる。だから何百光年もかかるような遠い場所へもあっという間に移動できるんですね。『ドラえもん』のどこでもドア〜!って感じ。

で、ソーンさんはこれを発展させるとタイムマシンになるとおっしゃってます。簡単に言うと、ワームホールの入り口をよっこいしょっと動かして、また元に戻すだけ。先日の「燃料いらずの宇宙航法?」の記事を思い出してください。アインシュタインの相対性理論によると「重力がかかると時間が遅れる」んでしたね。

ワームホールの入り口を光速に近い速度で動かして元に戻すとものすごい加速度がかかります。加速度と重力は同じです。だからワームホールの入り口から入って出口から出るときは時間が遅れている、つまり時間のズレが起こるわけで、これがソーン型タイムマシンの原理ってわけ。

私の大好きな映画に『コンタクト』があります。孤高の天文学者の役をジョディ・フォスターが演じていましたね。

実は原作者のカール・セーガンが『コンタクト』を書く際に、友達のキップ・ソーンに科学的な星間旅行の方法はないだろうかと相談していたんです。これがきっかけでソーンはワームホールのアイデアを思いつきました。こうして名作『コンタクト』は生まれ、ソーンの研究チームは論文を発表しました。

頭の良い人たちはお互い刺激しあって、新しいことを生み出すことができるという好例ですね。ワームホールもブラックホールと同じく、飛び込んだりして無事かどうかは分かりませんが、夢のあるワクワクするような理論ですね。【麻理】

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ワーナー・ホーム・ビデオ 1998-04-02
■アメリカでも女子科学者はやはり男女差別に苦しむ。宇宙の描き方があまりに美しく、涙が止まらずに困った。(麻理)


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こ、このマンガ読まなければ。

初出:2005年 5月 6日

再掲載:2013年08月01日

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