ベンガルの双頭児-The Two-Headed Boy of Bengal- -真があって運の尽き-

百科事典全26巻読破のビブリオマニア・麻理の心の琴線に触れたセンス・オブ・ワンダー(コラム&日記)
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ベンガルの双頭児-The Two-Headed Boy of Bengal-

【カテゴリ:センス・オブ・ワンダー】 | |
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今日はForteanTimesから「ベンガルの双頭児」の記事(筆者は英国の医師・オカルト研究家のJan Bondeson氏)をご紹介します。左の写真は東インド会社のMr Dentによるベンガルの双頭児の絵。

1783年5月、インドのベンガル(インド北東部)で貧しい農民の夫婦に生まれた男の子には2つめの頭がありました。

助産婦が恐怖のあまり赤ん坊を炎の中に投げ入れたため、その子は上の頭の片側の目と耳にやけどを負いました。両親はその子を見世物にし、大勢の人々が見物に押し寄せました。こっそり見ようとする人から子どもを隠すために、夫妻はいつもその子をシーツでくるんでいなければならないほどでした。

その噂はインド中に伝わり貴族や役人が夫婦の家を訪れました。双頭児を目にしたピアス大佐(Colonel Pierce)は英国王立協会会長ジョセフ・バンクス卿(Sir Joseph Banks 1743-1820)に宛てた手紙の中でこう書いています。
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2つの頭は大きさがほぼ等しく、接合面は黒い髪に覆われている。上の方の頭の首は、小さいモモのような形で切り株状に切断されている。下の男の子が泣いたり笑ったりしても上の頭はかならずしも同じ反応をするわけではなく、単に条件反射的に動く程度。上の頭はほほをつねるとしかめつらをし、乳を与えると吸おうとした。

下の方の男の子は正常に発達しているが、上の頭の眼球は角膜反射がなく光に対する反応は鈍い。また側頭部の動脈は脈拍がないが、表層的な顔面の静脈には血が行き渡ってる。耳の形は変形しており、舌は小さい。下あごはかすかに動く。涙や唾液の分泌は十分ある。下の子が眠った場合でも上の頭は起きていて目を動かす。下の子が起きたとき4つの目は同じ方向に動くが、普段は上と下の目の動きは独立している。
双頭児が4歳の時、母親が水汲みで目を離したすきに、その子はコブラに噛まれて死んでしまいました。素人学者が死体を買い取ろうとしましたが、信心深い両親は遺体を川の近くに埋葬しました。

しかし東インド会社のデント氏(Mr Dent)がその墓を暴き遺体を盗みました。その頭蓋骨は同社のブキャナン氏(Captain Buchanan)の手に渡り英国へ持ち出されました。

デント氏が頭蓋骨を解剖したところ、脳は別々に独立していました。双方の脳硬膜(のうこうまく)はしっかりと接着しており、上の脳に栄養分を運ぶ大血管が何本も通っていました。下の頭の頭蓋骨は正常でしたが上の頭はやや小さいものでした。

2005-1-20-2.jpgこの頭蓋骨はロンドン英国外科医師会のハンター博物館(Hunterian Museum)で見ることができます。左の写真がその標本です。結合双生児(シャム双生児)の発生件数は100万回の出産に対し0.6。頭蓋骨が結合したタイプは結合双生児全体の6%と言われています。

以上が記事の抜粋と要約です。この双頭児が4歳で亡くなってしまったのは残念です。上の頭が見ていた世界ってどんな風だったのかなあ。【麻理】

A Cabinet of Medical CuriositiesA Cabinet of Medical Curiosities
Jan Bondeson

W W Norton & Co Inc 1999-04-01
記事を書いたJan Bondeson氏の著作。人体発火現象、巨人症、ハンター博物館、早すぎた埋葬などについてのコラム。


近況


あまりに具合が悪いのでまた病院へ行き、一通り検査してもらいました。やや貧血ぎみな以外は正常値。あまり本調子じゃないですがまずは一安心。それにしても5日もこんな状態とはまいった。つくづく9時5時の仕事でなくて良かったです。でなきゃいまごろクビですよ。今日は早めに更新して寝ます。

今日のサイト


「Craniopagus parasiticus」(リンク切れ)

2003年12月10日に生まれたドミニカ共和国の頭部接合女児。残念ながら2004年2月7日、11時間に及ぶ切り離し手術の失敗で死亡。

初出:2005年 1月 20日

再掲載:2013年05月20日

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