宝石は女子親友(4)-ホンモノ・ニセモノ- -真があって運の尽き-

百科事典全26巻読破のビブリオマニア・麻理の心の琴線に触れたセンス・オブ・ワンダー(コラム&日記)
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宝石は女子親友(4)-ホンモノ・ニセモノ-

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宝石のホンモノとイミテーションについて誤解されていることが多いので整理しておきましょう。

天然石……長期間かけて作られた天然に産出される石
合成石……人間が天然石と同じ成分で人工的に作る石
人造石……本来自然に存在しない、人工的に作られた石
模造石……ガラスやプラスチックなど他の素材を使って天然石に似せたもの
結晶構造が同じなので天然石と合成石を見分けるのは難しいと言われています。また天然石と言っても「フォルス・ネーム」と言って、価格の安い石に紛らわしい名前をつけて高そうに見せているものもあります。例えば無色ガラスをフランス・ダイヤモンド、黄水晶をシトリン・トパーズと言ったりすることですね。

最近はキュービックジルコニアやモアッサナイトなど人造石の中にも、天然石に見まごうような完成度の高いものがあります。

ある掲示板にこんな書き込みがありました。
(模造ダイヤは)見る人が見れば分かるし、見破られた時あなたの品は一気に下がってしまうかもしれません
そうでしょうか? 私にとっての美は、私が感じるものが全て。自然が生み出した奇跡の天然石を見るとき、その驚異に胸を打たれますし、合成石に触れるとき、天然石と同じ輝きを求めた人間の英知と科学力に目を見張ります。

人造石でも模造品でも精魂込められた作品に心を動かされることもあるし、逆に天然石でもデザイナの志が低いものは身につけようと思いません。もちろんイミテーションをホンモノとして売るのは論外ですけどね。

「イミテーションは品がない」と言えるのは、それを持つ人が「どうせホンモノは買えないから仕方なく」と思い、その卑しさがにじみ出る時のみです。

きっと書き込みをした人は、美術館に行っても絵を見るのではなく絵の下のプレートばかり見ている人でしょう。私はレンブラントやフェルメール「だから」名画だとは思いません。私にとってたとえ無名の画家でも心に感じるものがあった作品が名画です。

気楽に宝石を楽しむために、いろんな石を試してみてはいかがでしょう。美しいものを素直に美しいと感じるのはとても心が喜ぶことです。

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私は数百円で買えるキュービックジルコニアやラインストーンをネイルアートに使ったりしていますよ。宝石なんて……と敬遠していた人は一度心が感じるままにその輝きを見つめてみてください。【麻理】

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知られざる宝石鑑定士の世界。乙さんホント好奇心の塊だなあ。

初出:2005年 1月 11日

再掲載:2013年05月14日

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